肘の痛み
- 肘の内側が痛い
- 肘の外側が痛い
- 肘が曲げにくい・伸ばしにくい
- 肘が痛く・指先まで痺れることがある
- 物を持った時に肘が痛む
上記のような症状が現れてきたら整骨院の施術をおすすめします。
肘の痛みは、主に使いすぎ(オーバーユース)、怪我(外傷)、病気が原因です。使いすぎでは、特定の動作の繰り返しが炎症や損傷を引き起こし、テニス肘やゴルフ肘、野球肘などが含まれます。日常生活や仕事でも、長時間のパソコン作業や重い物の持ち運びだったりお子さんおだっこなどが影響します。怪我では、転倒や交通事故の衝突によって痛めることもあります。
肘が痛むときに考えられる疾患とは
1.肘の外側が痛む場合
上腕骨外側上顆炎(テニス肘):
手首を反らす動作や、物を掴んで持ち上げる際に痛みが増強します。
日常生活での雑巾絞りやドアノブを回す動作でも痛むことがあります。
中高年のテニス愛好家だけでなく、パソコン作業や家事をする人にも多く見られます。
橈骨神経管症候群:
前腕の回外動作(手のひらを上に向ける動作)や手首を反らす動作で痛みが出ることがあります。テニス肘と似た症状が出ますが、圧痛部位や誘発される動作に違いがあります。
肘内障
肘内障は1歳から6歳の子どもに多く見られる肘の怪我で、正式には「橈骨頭亜脱臼」と呼ばれます。これは肘の橈骨頭が輪状靭帯からわずかにずれる状態で、完全な脱臼とは異なります。子どもに起こりやすい理由は、輪状靭帯が未発達で緩く、骨の形状が円錐形に近いためです。主な原因は、大人が手を強く引っ張ったり、腕を不自然に捻られた時です。
2. 肘の内側が痛む場合
上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘、野球肘内側型):
手首を手のひら側に曲げる動作や、腕を内側に捻る動作で痛みが増強します。
ゴルフのスイングや野球の投球動作でよく見られますが、日常生活でも起こり得ます。
肘部管症候群
肘の内側を通る尺骨神経が圧迫されて、小指と薬指にしびれや痛みが生じることがあります。
肘を曲げた状態が続くと症状が悪化しやすいです。 *進行すると、手の細かい動作がしにくくなることがあります。
肘の痛みの当院の施術
問診と評価:
肘の痛みの原因、発生状況、痛む部位、痛みの種類、日常生活での支障などを詳しく問診し、肘の可動域、圧痛部位、神経学的検査などを評価します。
手技療法:マッサージ: 肘周りの筋肉の緊張を緩め、血行を促進することで痛みを和らげます。
関節調整:
肘関節や周囲の関節(肩関節、肩甲骨など)の動きを調整し、バランスを整えることで負担を軽減します。
筋膜リリース:
筋肉を覆う筋膜の癒着を剥がし、柔軟性を回復させることで痛みを改善します。
物理療法:電気療法(低周波、高周波など):
筋肉や神経に電気刺激を与え、痛みの緩和や血行促進、筋肉の活性化を図ります。
温熱療法(ホットパックなど):
温めることで血行を促進し、筋肉の緊張を和らげ、痛みを軽減します。
冷却療法(アイシングなど): 急性の炎症による痛みや腫れを抑えます。
超音波療法: 深部の組織に振動を与え、血行促進や炎症の抑制、組織の修復を促します。
運動療法・ストレッチ指導: 肘周りの筋肉のストレッチや、痛みを悪化させないための適切な運動方法を指導します。
日常生活指導: 痛みを悪化させる動作や姿勢、日常生活での注意点などをアドバイスします。
※但し、炎症が起きている時や、痛みがとても強い時は、無理な治療をせずに、電気治療や超音波の治療を優先的に行うこともあります。